富樫聖夜『秘密の取引』
ティーンズラブでは異色の、「ヒーローがオネエキャラ」ということで購入しました~
オネエキャラと言えば、『ふしぎ遊戯』の柳宿さんや、『ガッチャマンクラウズ』のO.D、『水玉ハニーボーイ』の藤司郎くん辺りが有名でしょうか。
すっごく魅力的ですよね!!
大好物です!!
あらすじ
準男爵の娘、リンゼイは男性の名前で作家活動をしていた。
正体をひた隠しにしていたものの、ある日、麗しのオネエ貴族レオルドに秘密を知られてしまう。
彼は正体を秘密にする変わりに、婚約者のふりをしてくれと頼み込んでくるが、リンゼイは納得できない。
そんな彼女に、レオルドは男女の恋愛指南をしようと提案。というのも、リンゼイは恋愛描写が大の苦手だった。
彼女は悩んだ末、好奇心に負けて取引を交わすことに。
レオルドに翻弄され、めくるめく情愛の世界へ足を踏み入れたリンゼイは――!?
感想、雑記
コチラのスピンオフ作品↓↓↓
私、未読でしたがとっても楽しめました~
で、雑感。
オネエキャラである理由はあるんですけど、「オネエキャラがチョー好きです!」って人が読むと「ちょっと足りない」と思うに違いない……
と言うのも、レオルドさん……あんた、男言葉で話しすぎ!!!
元々、粗野で喧嘩早くて、って、そんな彼がオネエキャラになった理由が過去にちゃんとあって……そこも物語の大事な一部ではあるのですが。むしろ、そういうギャップって、凄く萌えます。私は好きです。
でも。
とにかく、男言葉で話しすぎ。
真剣な時とか、キレた時とか、エッチの時とかとか……
せっかくオネエにしたんだから、
徹底してよおおおおおおお!
と、オネエキャラ好きな私は思ったわけでした。
個人的にオネエキャラに男言葉は不要! なのです。
が。
オネエと男言葉のギャップに萌えるんです!! って人には、是非読んで欲しい一作。
ティーンズラブだと、物語の部分が時々蔑ろになってしまうことがあるのですが、本作品は陰謀あり、ピンチあり、愛憎劇ありとてんこもりです。
その分、エッチはほどほど、かな。
そして……ソーニャにしては珍しい思いっきり甘々ハッピーエンドでした!
黒幕に関して。
努力して手に入れた地位もあるし、それに人生何度だってやり直せるだろうに、それでもこうして復讐に走ってしまうのは、やっぱり、心が壊れたままだったんだな、って思うと悲しくなりました。そっちに救いがなくてもやっとしたり。
でも、その冷酷さがまたレオルドさんの魅力でもあるんですよねー
なかなかボリューミィな作品でしたが、のめり込んで読んでいました。
オネエヒーローが気になる方は、一読をお勧めします^^
小鳥遊ひよ『王子様の猫』
執着愛のティーンズラブ! その名もソーニャ文庫~!
その創刊時の一冊。
あれから大分たって、うちの本棚はソーニャだらけになりました(好みが丸わかりですね)。
初心忘れるべからず。本日は、小鳥遊ひよさんの『王子様の猫』のご紹介です。
あらすじ
記憶を失い、森をさまよっていた少女リルは、王子サミュエルに「猫として」拾われる。
人里離れた離宮でリルを溺愛するサミュエル。
2人はやがてお互いの身体に溺れいく。
けれど、リルの過去を知る人物の出現によって2人の関係は軋み出して…?!
感想、雑記
監禁、ヤンデレいいですね〜〜
リルが過去を思い出さない限り、2人だけの世界に閉じこもっていられる。
だけど、外の世界は着実に姿を変えていて…と、初めから破滅が見えている2人の関係。
ただ、当て馬ウィリーの豹変が唐突すぎてポカーン。
あんた、そんなにセックスしたいの?と。
やはり、長い横恋慕の末に襲いかかってしまう、とかじゃないと理由が弱いかなと思いました。
あと、ヒロイン可愛かった(男性向け的に)
おにゃのこ好きには堪りません!
私は大好物でした。
そして最後のオチ…好き嫌いがとっっても分かれると思います。
ネタバレになるので避けますが、なるほどなーと。
そーオチ持ってくかー!と。
ある意味ハッピーエンドですが、鬱エンドです。
ただ私は、すごーーーく好きでした(ニッコリ)
エッチはかなり濃厚です。
無理矢理なプレイもあり。
リルもサミュエルも、互いに幼いまま隔離されたので、幼い、動物的とも言える情事です。(メイドが見てても気にしないとか)
サミュエルはヤンデレと言うよりヤンデルですかね。
創刊を飾るにふさわしい、ソーニャらしい作品でした!
蒼磨奏『寡黙な騎士団長の淫靡な本能』
ティアラ文庫10月の新刊。
タイトルが気になりすぎて、予約購入してしまいました~笑
だって、寡黙な騎士がですよ!?
寡黙な騎士が、大好きな女の子前にして本能剥き出しに……ふわああああああ////
大興奮するじゃないですか!!!!
しかも溺愛とか!?
寡黙な騎士が溺愛とか!!!
チョー気になるじゃないですかッ!!!!!!!!!
あらすじ
国王から結婚を命じられ、侯爵令嬢のアイリーンは凄腕の騎士団長オルキスと結婚することになった。
アイリーンはオルキスと共に幸せな家庭を築きたいと夢を膨らませるが、
オルキスは、とてつもなく無愛想で、寡黙な男性。
彼が何を考えているのか分からず、アイリーンはなかなか意思疎通ができない。
そんな彼女は、結婚式前日、効能を知らずに「相手の心が読める」薬を飲んでしまう。
そして迎えた初夜。
アイリーンは寡黙な騎士の本音を聞いてしまう。
それは彼女を愛するが故の、獰猛な本能で――!?
感想、雑記
寡黙じゃな――い!!
心の中が聞こえたら、寡黙じゃな――い!!!
なるほど、だから「淫靡な本能」なんですね。
本の裏の作品紹介読むのってとっても大事ですね。
がっかりしながら読み進めたんですが……
なんだろう、すっごく……面白かったです…………
いえね、心の中が聞こえても聞こえなくても、オルキスさん寡黙じゃなかったんです。(自分比)
よくしゃべるし。えーってなりました。結構。
ぶっちゃけ、清廉潔白に見えて「むっつりな30のオッサン」の本性盗み見って話なんですが、それが、何でか楽しかった。
オルキスさん痛々しいな→やだ、このオジサン可愛い→可愛すぎィッ!!
って、変遷があったような気がします。
あと、ヒロインに好感持てました。
心が聞こえてしまうことに罪悪感を感じながらも、「ちょっとだけ」って薬を使用しちゃうところとか、共感しました。
分かる。
寡黙な人が普段どんなこと考えてるか知れるって貴重だし。
それが好きな人で、しかも自分に対して「愛してる」とか「美しい」とか思ってくれてるなら、なおさら聞きたくなりますよねー
最後は薬に頼らず、ちゃんとオルキスさんと意思疎通できるように努力してたし、そういうところも好感度高かったです。
あとあと、最後は逆にオルキスさんが薬を飲んでアイリーンの本音を知るんですが、
まー、ニヤニヤしましたね。
オルキスさんと一緒にニヤニヤしましたね。
とっても楽しかった一冊でした。
寡黙だと思って読むとちょっと肩空かし喰らいますが、
オジサンのむっつり本性盗み見ちゃお! って感じで読むとニヤニヤできます。
オススメのティーンズラブです。
山野辺りり『ケモノな後輩に夜ごと甘く襲われます』
年下ワンコ系に弱いので、タイトル買いでした(笑)
あらすじ
百瀬比呂子は恋に臆病なバリバリのキャリアウーマン。
ある日、アメリカの本社から研修にやってきた優秀な後輩・高遠静也の指導に抜擢される。
女性社員から嫉妬の眼差しを受けながらも、比呂子はこのまま平凡な日常が続いていくと思っていた。が。
「僕――貴女が好きです」
静也の突然の告白。
過去の恋愛のせいで心に癒えぬ傷を負っていた比呂子は、その告白を素直に受け取れずに「遊ばれている」と思い込んでしまう。
彼女は静也を追い払うために、盛大な断り文句を口にするのだったが――!?
恋に臆病なアラサーOLが、癒やし系大型ワンコ(でも実は狩猟犬)にあの手この手で攻められて……? 王道オフィスラブ!
感想、雑記
めっっっっっちゃ、静也くんが好みでしたああああ!!!
ちょっと目尻が垂れ下がってて、優しく穏やかなゴールデンレトリバーな雰囲気の年下ワンコ。
それが実は狩猟犬で。しかも、ところどころにヤンデレ風味が滲み出ていて。
やー良かったです。
ちょっと、比呂子が臆病過ぎてジレジレイライラしましたが。
でも、これくらい疑り深くないと、あっさりくっついて終わりだし……
クライマックスは、前のめりで読んでしまいました。あーハラハラしたなあ。
糖度はまあまあですが、エロ度は高め。
最後もスカッと気持ち良いハッピーエンド!
静也くんも良かったんですけど、当て馬キャラの悠斗のゴミカス度合いがまた本当に良かった(笑)
いやーゲス野郎に鉄槌って本当、スカッとしますよねー。っていっても、ちゃんと救いもあったりして、やりっぱなしで終わらなかったのですが。そこがまた、良かった。
何はともあれ、
年下大型ワンコ系(でも狩猟犬)ヒーロー好きには、メッチャおすすめしたいティーンズラブ作品です♪
七里瑠美『激甘・結婚物語 パーフェクト御曹司に愛されすぎて!?』
激甘?結婚物語 パーフェクト御曹司に愛されすぎて!? (オパール文庫)
- 作者: 七里瑠美
- 出版社/メーカー: プランタン出版
- 発売日: 2016/10/05
- メディア: 文庫
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オパール文庫10月の新刊。
あらすじ
小田真理華は従姉妹の身代わりとして行ったお見合いで、完璧超人(ハイスペック)の御曹司、園田晃太と出会った。
何故か晃太に気に入られてしまった真理華は、付き合うことに!?
強引だけど、優しく甘い彼とのラブラブ生活……かと思いきや。
真理華には晃太に甘えられない理由があった!
更に、会社の壮大な陰謀に巻き込まれてしまって!?
ハラハラドキドキ……彼のあま~い溺愛に、身も心もとろけちゃう♡ 王道ティーンズラブ!
感想、雑記
俺様だけど優しくて、デートは完璧エスコート、エッチも超テクニシャンなハイスペック御曹司の晃太に、惚れるるなと言うほうが無理でしょう!
読んでて真理華が羨ましくて羨ましくて……
いいなあ。新婚旅行で島一個貸し切りとか。
ちょっと何もかもがハイスペックすぎて現実思い知らされちゃった。鬱になりましたねー。
糖度は高め、でも、エッチは控えめ。
エッチの種類も、変態的なものは一切ありません。
TL初心者にオススメしたい作品でした。
にしても、御曹司多いですね。
本屋の現代物TL棚、御曹司ばっかり! 保険医すら御曹司ってどういうことなの!
アラブの石油王とか、どっかの島国の王子様とかもあっても良いと思うのですが……
どうでしょう?
丸木文華『たった二人で世界を裏切る 犬のような彼』
あの『蝶の毒 華の鎖』の丸木文華さん、初TL本。
今では入手困難で、amazonでは一時期プレミアム価格がついていました。
あらすじ
高校2年生の月木遙は、何故か後輩の長澤健太に好かれている。
背が高く体格も良い健太が犬のように懐いてくることに、仄暗い苛立ちと愛おしさを感じる遙。
ある日、遙は健太に告白される。
遙は軽い気持ちでそれを受け、二人は晴れて恋人同士になったのだが――
「いじめたい」「困らせたい」「泣かせたい」
遙の倒錯的な想い。そして、それに隷属する健太。
二人は共鳴するように、歪で、官能的な関係に溺れていき……!?
感想、雑記
女性上位、本格的なソフトSM風味のティーンズラブです。
縛りあり、足舐めあり、強制自慰行為あり、女装あり……と、てんこ盛り。
途中、健太くんに無理矢理……と言うシーンもあるので、完全に女性上位とは言い切れないのですが。
受け身なヒロインが多い中で異色の本作品、
「可愛い彼をいじめたい♪」な願望のある私にはとても楽しめました!
普段は穏やかな大型ワンコ系イケメンな健太くん。
遙の危機に瀕すると我を忘れて凶暴化したり、二人っきりになると理性が飛んじゃって遙に襲い掛かったりするなど、とっても愛おしいです。
後半から彼の「病んだ本性」が明かされるのですが、その肝の据わった感じと言うか、開き直りっぷりは恐ろしいほどで、そこがヤンデレ好きにはまた萌えます。
遙のキャラクターがちょっと特殊なことと、読後感はティアラというよりもソーニャ(鬱展開)なので、好き嫌いがハッキリ別れる作品に思います。
私はとてつもなくドツボにはまりまして。時間を忘れて読んでしまいました。
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大型ワンコ系ヒーロー(ストーカー・ヤンデレ風味)が好き
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女性上位ものが読みたい
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鬱展開ばっちこい
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SMに興味がある
幾つか当てはまる方には、全力でお勧めしたい作品です。